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A-2 大野慎子氏

  • 執筆者の写真: エルトラック
    エルトラック
  • 2018年4月23日
  • 読了時間: 6分

更新日:2018年5月16日

文=萱沼美穂(ERUTLUC指導員)

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CLINIC MENU

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テーマ「スペーシングとタイミングを学んでチームオフェンスを楽しもう」


1)ボールをもらう姿勢の確認

 ・片足着地5秒キープ

  ※ボールは体にひきつけて持つ


2)3人の動き方(ディフェンスなし)

 ①ウィングエントリー

  トップからウィングにパス

   ⇒トップにいるプレイヤーはパスした後にゴールカット

   ⇒逆サイドのウィングのプレイヤーはディフェンスを中に押し込む動きをして

    トップへミートし、ボールをレシーブ

   ⇒ゴールカットしたプレイヤーはオフボールサイドウィングへポジショニング

   ⇒繰り返し


  ※「見る」ことについて

   ボールをレシーブしたウィングプレイヤーはゴールカットしているプレイヤーを見続

   ける。また、ゴールカットしているプレイヤーもパサーを見続ける。見ることが大切

  ※タイミングについて

   オフボールサイドウィングのプレイヤーがトップへ上がるタイミングは、ゴールカッ

   トしているプレイヤーにパスが入らないとわかった瞬間にトップスピードでミートし

   にいく。また、ゴールカットしたプレイヤーがオフボールサイドウィングへポジショ

   ニングするタイミングは、パスがトップへ入った瞬間。トップへパスが入るまではゴ

   ール下でタイミングを見計らって待つ。ミートするタイミングが早すぎるとディフェ

   ンスにスティールされやすくなってしまう。

  ※ボールを持っていない時間のほうが長いため、その時間に何をするかが重要。


 ②コーナーエントリー

  トップからウィングにパス

   ⇒トップにいるプレイヤーはパスした後にゴールカット

   ⇒ゴールカットしたプレイヤーはゴール下まで入り込んだ後、

    ディフェンスの背後に回り込んでからコーナーへミート

   ⇒逆サイドのウィングのプレイヤーはディフェンスを中に押し込む動きをして

    トップへポジショニング

   ⇒ウィングからコーナーにパス

   ⇒ウィングのプレイヤーはゴールカット

   ⇒トップのプレイヤーはディフェンスを中に押し込む動きをしてウィングへミート

   ⇒コーナーからウィングへパス


  ※ウィングエントリーと同様、ゴールカットしているプレイヤー、パサーを

   よく見ること、ミートにいくタイミングが早くなりすぎないようにする。


3)ディシジョンメイク

 ①ウィングプレイヤーはファウルラインでボールをもらえるようにする。

  ファウルラインより高い位置でもらうとゴールカットしているプレイヤーとの距離が

  遠くなってしまい、パスが入れにくくなる。

 ②ゴールカットするプレイヤーはエルボーを通過するようにする。

 ③ディフェンスがゴールカットしているプレイヤーに被っていたら次の展開を考える。

 ④スピードの強弱をつける。

 ⑤コーナーエントリーでパスがトップに返ったら、逆サイドに鋭いドライブを仕掛ける。


4)バックカット/バックドア(ハイポストエントリー)

 ローポストのディフェンスが下まで降りていたらハイポストへポジショニング

  ⇒ハイポストへボールが入ったらウィングのプレイヤーはゴールカット

  ⇒ゴールカットしたプレイヤーにパスが入らない場合はトップのプレイヤーがハンドオ

   フでボールをもらいにいく

  ⇒ハンドオフにも対応された場合はハイポストの1対1


5)3対3(Live)

 ※最も大切なのはシュートを入れること。

  チャンスがあればドライブを仕掛けてゴールにアタックする。



--------------------------------- 指導理念を教えてください ---------------------------------

 今回のセッションの中では、「見ること」「目を合わせること」「タイミング」を大切にしながら行った。

 見ることでプレーの幅が広がり、よいタイミングをつかむことができる。味方同士のアイコンタクトでチームオフェンスにより磨きがかかる。また、ドリブルをついたことについてその目的は何なのか、なぜドリブルをついたのかということについても視野を持つ面において考えるようにした。


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指導を始めたきっかけ

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 自分がJOMOでプレーをしていた時に高校生に対してメインで指導する機会をもらった。とても緊張したことを覚えているが、このことをきっかけに指導の楽しさを知った。こういう機会を与えてもらえたことがラッキーで、とても有難かった。その後、引退してからもクリニックの依頼があり指導をする機会に恵まれた。現在は教室をいくつか運営しており、小学生・中学生・高校生の指導に当たっている。初心者の参加も多く、ゲーム形式から課題を見つけ出して練習に落とし込んだり、自分自身も選手と1対1をしたりして、子どものエネルギーが自分のエネルギーとなり、楽しく活動している。



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今回のクリニックの狙いと目的 ----------------------------------

 ボールを持っていないときにどう動くか。距離感やタイミングを形で覚えて、そのポジションに行けばプレーが成り立つ可能性が高いということを理解する。

 指導中にも繰り返し伝えていた「見ること」や「タイミング」について、まず、目が合わないとチームオフェンスは成り立たない。そのためお互いを見る、そして目を合わせることが大切。

 また、自分のタイミングでパスを出すのではなく、味方のタイミングに合わせてパスが出せること。取りやすいタイミングでパスが出せること、それがナイスパスにつながる。パスの強さ、種類においても相手を思いやったパスが出せると良い。

 ゲーム中、アラウンドでボールをもらいに行く選手が多く見られる。スペーシングを上手に利用してチャンスをつくり出すためには、ウィングやコーナーなど、ポジションでボールをもらう意識を持つこと。そして、パスを出したら動くというクセをつけてもらいたい。



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ジュニア期の選手に対して普段から意識していること ---------------------------------

 姿勢を大切にしている。姿勢や基本に関しては人一倍意識を高く持っている。

 低くなるべきところで低くなれること。ずっと低い姿勢でいる必要はないが、必要な時に必要な姿勢が取れるようにしたい。そうなるためには継続することが必要で、無意識にできるようになるには個人差がある。できるようになるために意識をして失敗してしまう選手には、たくさん失敗をして経験を積んでもらいたい。

 例えば、ディフェンスではファウルをするくらい距離をつめてプレッシャーをかける。ファウルができる距離までいってチャレンジをすると、ファウルになるかもしれないけれどそこから自分で判断できる力が身につき、強い気持ちや身体になれる。ファウルになった時にどうすればいいか考えればよい。そこから判断基準が生まれ、加減ができるようになる。相手から離れたディフェンスをしていると、いざ距離を詰めて相手にプレッシャーをかけたいときにどうすればいいかわからない。そして大事なところで加減ができずにファウルをしてしまう。

 ディフェンスがプレッシャーをかけることでオフェンスも良い練習になり、相乗効果が発揮される。大学やプロの世界でも前者のように身体の接触は当たり前、バチバチと争っていた。お互いが強くなれる環境をつくりだす。


--------------------------------- 感想をお聞かせ下さい ---------------------------------

 スペーシングやタイミングの考え方を理解して楽しむところまでは行きつかないまま1時間半が終わってしまった感じがするが、今回やったことが基本となって理解できるようになってくると、楽しむところまで行きつけるのではないかと思う。

 今回やったことが今は理解できなくても、いずれ「あの時にやってよかった」と思ってくれると嬉しい。スペーシングやタイミングの考え方や動き方がわかってくるとチャンスが広がるので、今回のことを基本に考えてもらえればと思う。

 バスケットボールはボールを持っていない時間のほうが長い競技なので、そこを楽しさに変えるためには今回やったことが基本で有り大切なことである。自分はパッシングやタイミングの合わせ方を得意としているため、その楽しさや大切さを選手に伝えようと思った。



 
 
 

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