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B-2 廣畑知也氏

  • 執筆者の写真: エルトラック
    エルトラック
  • 2018年4月26日
  • 読了時間: 8分

更新日:2018年5月16日

文=遠藤航太郎(ERUTLUC指導員)


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【山本コーチ フィジカルトレーニング】


1)2人組でスライド練習

  片方がディフェンス役、もう片方が指示役。

  指示役が左右どちらかに指をさしたらディフェンス役はその方向へスライドをする。

  マーカーを目印にして、1スライドか2スライドのどちらかを行う。


2)股関節周り・お尻周りのトレーニング

 ① 股関節の伸展・屈曲

 ② 股関節の内転・外転

 ③ 片足に重心を残しながらもう片方の足を横に出す。足を戻す時に上体をあげる。

 ④ 片足に重心を残しながらもう片方の足を斜め後ろに出す。

   足を戻す時に上体をあげる。

 ⑤ ③と同じ内容で戻す時に上体は変わらない。

 ⑥③と同じ内容を3段階のスタンス(高い・中くらい・低い)で行えるようにする。

 ⑥ ③と同じ内容を3段階のスタンス(高い・中くらい・低い)で行えるようにする。

 ⑧ バンドウォーク:ゴムチューブをつけたまま小さくスライドステップを行う。


3)スライドステップ

 ① 1スライド連続(しっかり1スライドで止まること)

 ② 2スライド連続

 ③ 3スライド連続

 ④ サイドラインからサイドラインまでスライド。コーチの拍手で逆に切り返す。

 ⑤ ④の切り返しの合図を拍手ではなくミラーのようにコーチについていく形で行う。



【廣畑コーチ ディフェンストレーニング】


1)イントロダクション

  試合時間からボールを持つ時間と持たない時間の割合の説明。

  ボールを持たない時間の方が長いのでその練習の重要性を伝える。

  また、いくら得点を取ってもそれ以上得点を取られたらマイナスであり、

  逆に得点が少なくてもそれより相手を抑えることができればプラスである。

  ディフェンスの目的はボールを取ることではなくてゴールを守ること。

  そのために相手が嫌なことをし、相手の分析をする。


2)スタンスの確認

  ステイハイとステイローを使い分ける。

  ステイハイの時にしっかり股関節を動かせるようにする。


3)ジグザグディフェンス

 ポイント①

  ステイハイで移動してステイローで止まる

 ポイント②

  ディレクション(方向づけ)をしてディフェンスする。

  自分の軸を相手の行かせたくない方の足の前に置く。

  体を斜めにせず踵と爪先を結んだ線が真っ直ぐになるよう片足を少しだけ引く。

 ポイント③

   ETCのように足を引いてしまってオフェンスを通さないようにする。

 ポイント④

  ハンズワークを使う。

  ボールが手から離れてる瞬間を狙う。

  ボールは取りに行かずボールが跳ね上がってくるところに置いておくだけ。

 ポイント⑤

  相手の癖を分析してディフェンスを行う。

 ポイント⑥

  相手にとって嫌な距離でディフェンスを行う。



--------------------------------- 指導理念を教えてください ---------------------------------

 「身体からバスケットボールを変える」

 ボールハンドリングよりも先に、いかに自分の身体を動かせるかというボディハンドル、身体操作がベースになると考えています。身体を正しく動かすことができれば怪我も少なくなり、その分多くの練習をすることができます。だから一番の根幹である身体をつくる、フィジカルトレーニングという部分が大事になります。


 フィジカルトレーニングをやれば上手くなるのではありませんが、トップの選手はフィジカルトレーニングをやっていると思います。早い段階から身体をつくる、フィジカルトレーニングして変わるということを体験してもらうのが一番成長に繋がります。


 皆さんフィジカルトレーニングの大切さは分かっているとは思いますが、実際に何をすべきか分からない。そこをT’s Factoryでは分かる人を呼んで、スクールでもクリニックでも指導を行っています。





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このテーマを選択された理由をお聞かせください。 ----------------------------------

 おそらくほかのコーチたちがオフェンスをメインでやるだろうと思ったからです。

 バスケットボールの試合中において、ボールを使わない時間というのは長いです。


 クリニック中にも説明をしましたが、試合中にボールを触る時間はおそらく試合時間の10%〜15%ほどです。それ以上に最も時間を使うのはディフェンスのはずなので、今回はそこを伝えようと思いました。ほかのコーチたちがやらないことをやろうと。


 さらに言えばゾーン禁止になった今、マンツーマンディフェンスができないと大変です。このようなクリニックに参加する子たちはおそらく上手くなりたい、試合に出たい子たちで、ディフェンスができることが試合に出る第一歩になるので、そのスキルと身体の使い方をトレーニングとリンクさせた考え方を通じて伝えようと思いました。




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今回のセッションの成果はどこに設定していたのでしょうか? ---------------------------------

 最終的にディフェンスが楽しくなってくれれば良いかなと。


 トレーニングの方では、少しでも動く反応が改善される、たどたどしかった動きがスムーズになるようにトレーニングを行いました。感覚的に今回その成果はあったと思います。


また育成年代の子どもたちで、今日のようなフィジカルトレーニングを好んでやる子はほとんどいないと思います。その中で身体を正しく使うことの大切さ、こういうことも必要なんだよということが少しでも分かってくれれば良いかなと思います。



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ディフェンスメニューやトレーニングメニューなど、中々子どもたちが好きにならないような練習を行うことは大変な部分があると思いますが、伝え方や惹きつけ方の工夫はどのようにされているのでしょうか? ---------------------------------

 例えばトレーニングメニューではなくても鬼ごっこなどであれば子どもたちは全力でやると思います。

 だから辛い練習とかしんどいと思うトレーニングを楽しくさせるかはすごい考えています。その時に声のかけ方は普段からとても気にしていますね。


 単純に「頑張れ」ではなくていかに楽しくするか、笑いを出すか。

 練習を練習っぽくさせずに且つしっかりやらせることで身体が変わってきて、子どもたちはトレーニングの効果や意味を理解することができます。





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伝え方や惹きつけ方と同じように全体のメニュー構成も重要になると思いますが、練習の組み立てにおいて工夫されていることをお聞かせください。 ---------------------------------

 今日もそうでしたが、始めは説明が多いです。

 概要をちゃんと説明して、ポイントを説明して、見本の動きを見せて、さあやってみましょうというサイクルです。大枠から入って子どもたちの様子を観察してその時その時に必要なポイントを付け加えることが多いです。


 子どもたちの様子はその日その日で変わります。学校で少し嫌なことがあったらテンションが下がっているし、ちょっといいことがあったらテンションは高いので(笑)。

 昨日あんなに良かったのに今日どうした!?っていう日もあります。それは子どもたちを観察しなければ分からないことです。


 僕たちは元々鍼灸師で患者さんを診ていて観察する癖はついていました。歩き方や立ち方をみて腰痛いのかな、とか膝痛いのかな、とか。

 だからその観察眼は勝手に養われていたのではないかなと思っています。


 今日の構成も大枠だけ決めておいて、後は子どもたちの様子を見てメニューやポイントを決めていきました。





--------------------------------- 子どもたちを観察されていた時にはどのような所を見ていたのでしょうか? ---------------------------------

(廣畑氏)

 前半は山本コーチのトレーニングだったので、その時間でモチベーションと身体のコントロールレベルを見ていました。

 今日は小学生が多かったのもあり、細かいポイントよりはファン要素を多めにしてそこから落とし込んでいくという流れにしました。


(山本氏)

 僕の担当は前半なので、まず大枠でトレーニングを行います。

 今日で言えば、こういうトレーニングもあるよというのを紹介のような感じで出して、できる子に関しては個別で細かいアドバイスをします。


 基本的にフィジカルトレーニングからスキルトレーニングという流れなので、僕はメニューを大きく変えることはせずに個別での声かけが多くなります。



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子どもたちにレベル差がある場合は上には合わせない? ---------------------------------

 真ん中に合わせて上と下は個別です。

 同じ練習でもクオリティをコントロールすることはできるはずなので、レベルが上だから別メニューではなくベースのメニューに足します。例えばレベルが1〜6まであるとしたら、ぼくは1からはやらずに3ぐらいから始めてできる子は5とか6にするし、そうじゃなければ1とか2に落としてあげます。



--------------------------------- 感想をお聞かせ下さい ---------------------------------

(廣畑氏)

 まずセッションに参加してくれた人が多いなと(笑)。

 テーマがディフェンスなので来てくれるかなと思いました。


(山本氏)

 ちょっとびっくりしたのが中学生が2人しかいなかったこと。

 年度末というのもあるとは思いますけど、それでも小学生がディフェンスをやりに来てくれた理由は何かしらあるのではないかなと。


(廣畑氏)

 見てるとフィジカル能力的にはそこまで高くない子が多かったので、おそらく試合で悩んでいるのではないかなと思いました。だからフィジカルトレーニングの時は苦戦していましたけど、ディフェンス練習やらせたらスイッチが入る子が多かったですね。

 感想的にはやって良かったなという感じです。


 サミットは色々なコーチに会えるのが楽しいですね。

 地方のコーチたちとも連絡を取ったりしました。

 何かなければ基本的には会わないので、こういう場をつくってくれるのはありがたいです。



 
 
 

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