top of page
検索

D-3 伊藤拓摩氏

  • 執筆者の写真: エルトラック
    エルトラック
  • 2018年5月10日
  • 読了時間: 4分

更新日:2018年5月18日

文=谷中風次(ERUTLUC指導員)

---------------------------------

はじめに

---------------------------------

 伊藤拓摩氏は、鈴鹿市立創徳中学校卒業後に語学留学のため渡米しオレゴン州テュアラティン高校からモントロス・クリスチャン高校に編入、最後の1年をマネージャーとしてコーチの勉強を始め、卒業後1年間アシスタントコーチとなりました。


 アメリカ、バージニア・コモンウェルス大学卒業と同時に当時のJBLトヨタ自動車アルバルクのアシスタントコーチを経て、2015年、ヘッドコーチに就任すると、NBLの最終シーズン、Bリーグの開幕シーズンを戦いました。今は日本代表のスタッフとしても活躍しております。



--------------------------------- 今回のクリニックのテーマ「戦術から日々の練習を考える」 ---------------------------------

 成徳高校女子バスケットボール部を対象にピストルオフェンスというオフェンスシステムを採用し、そのシステムから個人で必要なファンダメンタルに「気づく」ことや「伸ばす」ことを目的にクリニックが進んでいきました。


 常にオフェンスの目的の点を取るということを頭にいれ、そのためにグットショットを増やすことが重要だということを話していました。グットショットはチームや個人によって決める必要があるとのことです。


 そして何より大事なことは、システムがあったとしても目的を達成できるのであれば、システムを越えることが大事であり、選手はコーチを越えようとする、アイデアを出すことが重要だと選手に伝えていました。


 テンポの良い展開と選手を引き伸ばそうとする声かけ、ポジティブな空気感でクリニックを進めていた拓摩コーチについて色々と質問をさせていただきました。



---------------------------------

指導理念をお聞かせ下さい

---------------------------------

 人が成長することに生きがいを感じ幸福感を得ています。

 なので、人を成長させることになりますかね。


 そのために、どんな時でも選手一人一人と向き合い、選手が成長するために何ができるかを考え、影響を与えようとしています。また、理念と少しずれるかもしれませんが、「なぜ自分はコーチをやっているのか?」ということを絶対に忘れないようにしています。



----------------------------------

ポジティブな声掛けが多かったと感じましたが、

選手への接し方で気を付けてることはありますか? ----------------------------------

 とにかくチームや選手に応じて接し方を変えています。

 今回はシステムを通じて必要なファンダメンタルに気づき、伸ばすということが目的だったので、そこに対して向かっている時はポジティブな声掛けをしました。自分の性格がポジティブなのもありますけどね(笑)

 ですが、フィジカルやメンタル的に強さを求めるのであれば、厳しい声掛けが必要だと思います。



---------------------------------

今の子ども達には何が大事だと思いますか? ---------------------------------

 選手はコートの中で競っていいし、勝ち負けにこだわっていい。そこに真剣さがあるから本当の意味で激しさや駆け引きを身に付けることができると思います。

 それをコーチは認めてあげなくてはいけませんし、競い合いの度が過ぎ、衝突した際に適切に指導していくことが重要ではないですかね。


--------------------------------- 激しさということでしたが、日本のフィジカル面についてどう思いますか? ---------------------------------

 まず一つは、日本代表になってからいきなりフィジカルが強くなるわけではなく、育成年代から日本全体でフィジカルを求めていく必要があると思います。

 そのためには、コーチがバスケットボールは激しいスポーツ・フィジカルなスポーツであるという認識を持ち、選手に激しさを出させ、リーガル(正しい)なフィジカルはしてよいということを育成年代から教えていくべきであると考えます。


 もう一つは、スキルを教える人が増えていて、スキルが高い選手が小学生の年代からどんどん出てきていると思います。まずこれはとても良いことですね。

 ですが、それが世界と戦うと考えたときに、激しいディフェンスやフィジカルなディフェンスに対していつも通りのスキルが発揮できるようになっているかを見落としていけないと思います。

 そのために、フィジカルな練習、インテンシティが高い練習、トレーニングをしているか。また、フィジカルを許すゲームをコーチ・選手・審判がしているかも重要になります。


 もちろんそれを見るまわりの人(保護者やファン)も理解してもらえるといいですね。



--------------------------------- クリニックの感想を教えてください ---------------------------------

 普段やっていることを多くのコーチや選手が聞きに来てくれることが嬉しかったです。

 また、そうやってコーチや選手が学べる環境が出来上がっているサミットがとても素晴らしいと思いました。 成徳の選手達も、しっかり話を聞き、すぐに理解してくれたこともとても有難かったです。

 
 
 

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page