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小鷹 勝義 氏による「世界と戦う為の   ドリブルワーク&パッシングゲームドリル」

昨年に引き続き、中山MBC「小鷹勝義氏」に「ドリブルワーク&パッシングゲーム」をテーマにクリニックを担当していただきました。小鷹勝義氏といえば、今年開催された、リオ・オリンピックに日本のPGとして参加した吉田亜沙美選手、また、次世代のPGとして期待される藤岡麻菜美選手といった名だたる名ガードを育ててきた中山MBCを長きに渡り指導されてきました。

現在はGANBAX BSというバスケスクールのテクニカルアドバイザーも務め、全国各地を精力的にまわり、ジュニア期の育成を進められています。小鷹氏が今回のクリニックで披露された「ドリブルワーク・パッシングゲーム」指導のポイントを皆さんにもご紹介します。

-小鷹氏の指導理念-

「少しでも長く選手としてバスケットを楽しむために、しっかりとした基礎を身につけること,自分で考えながら行うこと」があります。この理念を支えるスタイルとして、小鷹氏の教室では、ドリルの先頭には上級生が見本としてたち、下級生にドリルのポイントを教えながら練習を進めています。

オートクライン効果とパラクライン効

ある人(上級生)がある人(下級生)に話し伝える効果をパラクライン効果と言います。

一方で、 私たちは、人と話している時、思っていることを話すと同時に、その最中に自分が何を思っていたかに気づくことがあります。

この効果をオートクライン効果と言います。人に教えられるということはそのことを本当に理解していないとできません。また、人に教えることで自分が本当に理解することに繋がります。小鷹氏はうまい子だけが終わったから次のドリルに進むということは絶対に行いません。このサイクルを上級生から下級生、下級生同士で繰り返すことによって自分で考える力を選手自身が身につけ、しっかりとした基礎が身につくと考えられます。

-本クリニックの狙いと目的-

ドリブルワークは昨年と同じく、世界と戦うためのドリブルチェンジを身につけることが目的です。

ディフェンスを大きく揺さぶるために、左右はもちろん前後のチェンジにチェンジオブペースやステップを加えて行います。パッシングは全員が同じくらいボールを触る機会を均等にしたいという考えがあります。ゲームではできる子がボールを長くキープすることがよく見られるからです。パッシングでボールを触る機会を増やし、そういった中で自らが考えてプレーを身につけてほしいと思います。

練習内容(一部抜粋)

◾︎ドリブル練習

 1)歩行のペースで同時や交互のツーボールドリブル

​  → 基本姿勢をとってから視野を確保し、ドリブルを「強く・低く」ついていく。

   歩行ペースからスピードをあげ、チェンジ・オブ・ペースも取り入れて行われていた。

2) スピードドリブル

半分の地点で

① スキップステップ

② スキップステップからディフェンスの間をわる低いドリブル

③ スキップステップからVドリブルによって方向を変える

   ④ リトリートステップからVドリブルを後方行いディフェンスとの距離を取る

   ①〜④をそれぞれ一往復につき1回行う

   → ドリブル後、単に流して終わるのではなくジャンプストップからピボットを数回

     踏むことも意識的に行われていた。

3) Vドリブルを使った左右・前後の方向転換

① スピードドリブルからストップする。ドリブルを大きくついて左右の方向転換

→ スピードドリブルから急にストップしてチェンジをするところがポイント

② スピードドリブルからサイドストップする。ドリブルを後方について、前後に

  ディフェンスを揺さぶる

→ ディフェンスとの距離を取るために後方へドリブルをついた後にさらにステップ 

  バックを行い、ディフェンスとの距離を広げる

4) オールコート1on1

   これまで行ったドリルを踏まえ、オールコートのドリブル1on1を行う。オフェンスはディ 

   フェンスを揺さぶる。ディフェンスは1アームの距離を保ち、抜かれることを恐れて決し  

   てさがらない、オフェンスと離れないことを第一に考えディフェンスを行う。

◾︎パッシング練習

・ハーフ3on3 (ボール2個)

両ウイングがボールを持った状態からスタート。中央のプレイヤーが一方のウイングへ移動し、ボールをもらう。パスをしたプレイヤーは逆サイドに行ってボールをもらう。これを繰り返す。パス&ランではなく、走りながらパスを行う。

  → パスについて 

   レシーバーは正面を抑えられていないのに、方向を変えてはならない。

   正面を抑えられた場合にのみ裏をとって良い。

-クリニックの感想について-

選手全員が頑張ってくれて大変有意義な時間でした。エルトラックがまだこのような規模でなかった頃、鈴木さんが練習員を連れて練習の見学に来てくれたことから、付き合いが始まりました。今では。このような大きいサミットを開催されるようになり。呼んでいただけて、大変光栄に思います。今後とも、共に切磋琢磨してバスケット界を盛り上げて行こうというお言葉をいただき、無事にクリニックを終えました。

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