Dream7Japan(Tornado Academy)牧野淳氏による「楽しさを知るビギナーバスケット」
トルネードアカデミー愛媛松山 gaNeza(ガネーシャ)にて小学校低学年から中学校1年くらいの子ども達を中心に指導されている牧野氏。昨年に引き続き、今回もゴールデンエイジやこれからバスケットを始める子どもが楽しくできるように多様な道具を使い展開されました。その内容や牧野氏の考え、指導理念等を聞く事ができました。
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ゴールデンエイジの子どもや始めたばかりの子どもに対しての指導で大事にしていることは何ですか?
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まずはバスケットに夢中にさせること、また、練習に対して集中力を引き出すことです。そうして、子どもの気分を乗せるようにしています。気分が乗っていない子がいた時には、なぜその子が気分が乗らないのか原因を考えるようにしています。ケガをしているからか、課題が難し過ぎるのか、負けて悔しいからか等、子どもの様子を見ています。そしてそれがわかったら、難易度を下げる事や勝敗の決し方を変える事をします。
それと、遺伝的な部分(身長や身体能力)に負けないための技術を身に付けてもらうようにしています。小さいプレーヤーでも活躍できるようにすること、また世界で戦えるようにするためです。
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競争形式が多かったと感じますが、競争形式の練習で注意することはありますか?
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負けた事に注目しないようにしています。競争形式にするのも、楽しむためにそして、勝つためにどうしたらいいかと考えたり、上手くなろうとする気持ちを作るためです。負けが悔しくて伸びる子もいます。が、負けて気分が落ちる子もいるので、勝った子は次の勝負では設定や負荷を高くし、全員が勝てる機会を増やしています。
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道具がたくさん出てきて、使い方も初めて見るものでしたが、どのように新しい道具やその使い方を考えているのですか? また、なぜ道具を使うのですか?
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道具の開発は、主に100円ショップです。(笑) 何か使えるものがないかは、見に行って、使ってみて考えるという流れで開発しています。
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牧野氏の指導理念は何でしょうか?
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「みんなが幸せになる」ことです。チーム(組織)で自分のことを認めてもらう、もしくは個人を認め合うチームであることが重要だと思っています。チームで自分を認めてもらうということは、チームにはルールがあるはずです。その制限がある中で自分を表現することが必要とされます。そのために、自分を高めることをしなくてはいけません。それを、できるように助けること、また、それができみんなが認め合う環境であれば、幸せになると思います。
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最後に練習を担当しての感想とサミットについてお聞かせください。
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今回の練習では、子どもを夢中にさせること、集中力を引き出すことがうまくできなく悔しい思いをしました。予定していたメニューも大幅に変更しましたし...まだまだ、指導力不足でした。
が、いろいろ学ぶことができました。参加してくださった選手のみなさん、ありがとうございました。
サミットについては、こういった機会を作ってくださり、声をかけてくださった鈴木良和コーチに感謝です。本当に素晴らしいイベントだと思います。いろいろな指導者(スキルコーチ)が集まれる機会は、他にありません。今後も楽しみにしています。また、日本が世界に勝つために、皆さんと頑張っていければと思います。
【練習メニュー】 1)後出しじゃんけん
☆相手を見て、動くこと
2)ハンドリング競争 ※指定回数が終わったらシュートを打ち、入ったら椅子に座る
①アラウンドザワールド(頭→お腹→膝の順に回す)
②もも上げ
③クロスキャッチ
3)クロスオーバーキラー(COK)を使用したドリブル練習
①左右
②ドンクロス
③ドンインアウト
④オーバードン
⑤ドンクロスの逆手
4)ラダー
☆ドリブルを強くつくこと、足をしっかり動かすこと
①1マスに2歩
②1マスに3歩
5)アヒルと椅子を使用したドリブル練習
☆前に行きながら椅子の上にあるアヒルをつかみ、次の椅子にそのアヒルを置く
①ストレート
②クロス
③オーバークロス
6)コーンと椅子を使用したドリブル練習
☆前に行きながら椅子の上にあるコーンをつかみ、次の椅子にそのコーンを置く
①ストレート
②クロス
7)コーンとプラスチックバーを使用したシュート練習
☆置いてあるコーンとプラスチックバーをジャンプしてからシュートを打つ
①前
②横
8)1on1
☆ディフェンスを見て動くこと、その逆をつく
①VSディフェンスドリブル
②VSディフェンスボール保持